八十八夜
May 20, 2014

農業のための暦「二十四節気」

おはようございます。

今はいろんな野菜を遠方から取り寄せて売っていますが、

江戸では「野菜は四里四方(よりしほう)」といって、

だいたい四里(約16Km)以内のところから葉物などの野菜が供給されていました。

ですから、ちょっと足を伸ばせばそこには農地があって、農業は大切な産業でした。

.

昨日書きました「太陰暦(旧暦)」では、どうも農業などの種まきや収穫など、

季節とともにある仕事にとっては、目安となるべき暦が季節と違っているということもありました。
.

小川

.

そこで、この暦とともに、

太陽の1年の動きを24分割して、

季節を表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」というものをもうけて、

この太陰暦と併用したのです。
.

コブシの花

.

まず、太陽の軌道から夏至とその逆の冬至、その中間の春分を割り出します。

さらにそれぞれの中間地点を立春、立夏、立秋、立冬としました。

二十四節気では、それをさらに三等分して、より詳しく季節の移り変わりがわかるように名前を付けました。

また、一節気を5日ごとに三等分して微妙な変化を表したのが「七十二候」です。
.

.

二十四節気では、

一つ一つその時期の象徴的な動植物の動きや天候を表して、

農業や暮らしの目安となるように伝えました。
.

早乙女1

.

「立春」は、雑節を数える基準にもなっています。

種まきに最適な季節とする「八十八夜」。

「八十八夜の別れ霜」と言われるように、

八十八夜を過ぎればもう霜の被害が出ることはないと言われていますね。

また、台風への注意を促す「二百十日」も立春から数えられています。
.

田植え後の水田

.

江戸っ子は、「太陰暦」という月の満ち欠けで分かる日にちのカレンダーを使って、

商売の掛け金の支払の期日や三社祭、神田祭りなど決まった祭りの月日などで確認をしました。
.

そして、「二十四節気」という季節のカレンダーを使って

「もうすぐ八十八夜だから田植えの季節だねえ」などどとらえていたのです。

この二つをうまく使いこなしていたというわけです。
.

雲と青空

.

本日もお読みくださいまして、ありがとうございました。

幸多き一日をお過ごしくださいませ。

.

桃の花

 

Apr 29, 2014

夏も近づく八十八夜

おはようございます。

「夏も近づく八十八夜
   野にも山にも若葉が茂る」

立春から数えて88日目を「八十八夜」といいます。

今年は5月2日になりそうです。

「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る」

と、茶摘み歌にもあるように、

お茶の新芽が萌え出し、茶摘みが始まる時です。

古来、「お茶は養生の仙薬」と言われ、

八十八夜に摘み取ったお茶は不老長寿の新茶として、

とてもおめでたいものだったそうです。
.

摘んだ新茶

.

お茶摘みは八十八夜の一番茶、

七月前後の二番茶、

七月中旬から八月下旬の三番茶と、

年三回行われますが、

やはり一番茶は若々しい香りに満ちて、美味しさも格別ですね。

一杯の香しいお茶は、人と人との心をつなぎます。

まさに茶道はおもてなしの極致ですね。
.

P1100071

.

どうも江戸の裏長屋の八っあんも、日常的にお茶を飲んでいたらしいのです。

文政年間、1828年、鈴木牧之は、女性しかいない家で、

その家の女性が紙袋から茶葉を出して、それを煮出したものをごちそうになったそうです。

新潟県と長野県にまたがる秋山という山深い、そんな土地でもお茶を飲んでいたのですね。

客人のもてなしにお茶が使われていたとは。(『秋山紀行』)
.

日本人はお茶好きですね。

今日もお茶を一杯。

心が安らかになりますね。
.


茶畑

.

本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

ゴールデンウィークの真っ最中、楽しい一日になりますように。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

“和のたしな美塾” 講座。

5月は少し趣向を変えて江戸吉原のお話をします。

どうぞ遊びにいらしてくださいね。

→→ http://derivejapan.com/course/
.

茶葉